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やまはカンタービレ

大学職員として、英文文書の作成や「ヒト」のパフォーマンスを最大化する仕組みづくりを推進しながら、復業としてブログでの発信や英文法講座などを行っています。アインシュタイン・アプローチを実践しています。人の生き方や個性、心理、性質などに強い関心があり、ブログで学んだことや気づいたことを発信しています。趣味はピアノとDDR(日本191位)です!!

「自由」の意味について考えてみた

【本日の問い】

「自由」とは何か

 

昨日、劇団四季のミュージカル「アラジン」を見てきました。アラビアを舞台にした「自由」を求めるキャラクターたちの人間ドラマです。

 

主人公のアラジンは盗人です。彼の求める自由は、王宮(のような場所)でお金に不自由なく暮らすことです。一方で、ヒロインのジャスミンは王宮に住む王女様です。彼女は身分やお金に恵まれているにもかかわらず、自分の生活が不自由だと感じています。そんな彼女の求める自由は、ルールやしきたりに縛られずに広い世界を見ることです。

 

このように、ある人にとっての自由は、ある人にとっては不自由である可能性があります。そもそも、「自由」とはいったい何なのでしょうか??

 

本記事では、わかるようで意外とわからない、この「自由」という言葉の意味について、理解を深めていきたいと思います。

 

【 目次 】

 

「自由」をアラジンの事例で考える

あなたは「どうなったら自由ですか?」と質問されたら、どのような答えが浮かびますか??私の例で言えば、お金にしばられずに好きなところに行く、他の人に気をつかわずに仕事ができる、そんな場面が思い浮かびます。恐らく、想像する人によって浮かんでくるイメージが異なるはずです。

 

アラジンの3人の登場人物を例に、もう少し具体的に考えてみましょう。

 

①アラジン

主人公のアラジンは、身分やお金に恵まれない青年です。アラジンは毎日食うにも困っていたので、他人から食料などを奪うことで、何とか生活していました。いわゆる盗人です。いつも食料などを求めて、街の中を駆けずり回っていました。

 

そんな彼にとっての自由とはお金に不自由することなく、人のものを奪う必要のない生活」です。彼は、街から眺めることのできる王宮での裕福なくらしを夢みていました。

 

ジャスミン

ヒロインのジャスミンは、王宮に住む王女様です。ジャスミンは王族なので、金銭的には何不自由ない裕福なくらしをしていました。ところが、彼女は自由に街の中を見て回ることができません。自由に恋愛することもできず、しきたりによって好きでもない人との結婚を強いられてさえいます。法や伝統によってがんじがらめにされているのです。

 

そんな彼女にとっての自由とは、「他人の決めたルールに縛られず、自分で決めて行動できる生活」です。彼女は、自由に街の中を歩いて回ったり、広い世界を見て回ったりすることに憧れを抱いていました。

 

ジーニー

ジーニーは、ご主人様の願いごとをかなえる魔人です。ジーニーは魔法を駆使して、ご主人様をお金持ちにしたり、強大なパワーを持つ存在に変身させたり、様々な願い事を実現することができます。ところが、彼は人の願いを実現することができても、自分のやりたいことを自分の意思で行うことができません。また、ランプの魔人であるため、基本的にはせまいランプの中に閉じこめられています。

 

そんなジーニーにとっての自由とは、「自分の意志でに移動し、他人だけではなく自分の楽しみも追求できる生活」です。他人の願いをかなえるだけではなく、自分のために生きてみたい、そして、ランプに縛られずに自分の足で自由に動けるようになりたいと願っていました。

 

「自由」は人それぞれ

アラジンの3人のキャラクターを見比べてわかることは、自由といっても人それぞれ思い浮かべる内容が異なるということです。

 

例えば、アラジンは「お金に不自由することなく、人のものを奪う必要のない生活」を思い浮かべていました。これは、ジャスミンの描く「他人の決めたルールに縛られず、自分で決めて行動できる生活」とは正反対のものです。

 

ジャスミンは、アラジンが理想とするお金や身分に恵まれた状況ですが、それには自由を感じていません。一方でアラジンは、ジャスミンがうらやむ規則やしきたりに縛られない生活を送っていますが、お金がある生活のほうが自由だと感じています。

 

つまり、ある人にとっての自由が、ある人にとって自由であるとは限らないのです。それぞれが置かれた状況によって、思い描く自由の内容は異なります。共通して言えることは、人はその時おかれている状況に足りないものを「自由」だと感じる、ということです。

 

ここまでで、人は自分にないものを自由と感じることや、人によって自由のとらえ方は千差万別であることがわかりました。ところが、まだ自由の具体的な意味については説明できていません。したがって、次の章では、自由とは具体的にどのような意味を持つのかについて考察していきます。

 

 「自」と「由」の漢字の意味

自由という言葉を試しにGoogleで調べてみると、トップには以上のような説明が出てきます。

 

他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること。

自由 意味 - Google 検索 より

 

まぁ、せやなって感じです。このように規則や制限などの縛りがないこと、が自由の一般的な説明です。でも、これでは自由の意味が人それぞれで違うことの説明にはなりません。もう少し掘り下げて、漢字の意味という切り口から考えてみましょう。

 

自由」という言葉は、「自」という漢字と「由」という漢字から成り立っています。
 
「自」は“自動”や“自決”といった熟語に使われています。他の存在とは区別されたおのれ・自分のことを指しています。これは割とイメージしやすいのではないでしょうか。
 
一方で、「由」は少しイメージしづらい漢字です。たとえば、“理由”や“由来”などの熟語に使われています。調べてみると、「寄す」という言葉が変化したものであることがわかります。
 
この「寄す」ですが、"近づける・(心を)寄せる・関係づける"といった意味の古語です。したがって、「由」は、"近づきたいもの"、"心を引き寄せられるもの"、"関係のあること" という意味でとらえるとよいでしょう。
 
ここで、「自」と「由」をセットで考えることで、「自由」の意味が見えてきます。すなわち自由とは、"自分が近づきたいもの"、"自分が心を引き寄せられるもの"、"自分ゴトと思えること"、といった意味を持つことがわかります。

 

「由」だけなら、"近づきたいもの"、"心を引き寄せられるもの"、"関係のあること"という意味にとどまります。ところが、そこに「自」という漢字が加わることで、"他(人)"とは区別された"自(分)"が手に入れたいものという意味になっています。

 

これなら、自由の内容が人それぞれ違うことも納得できます。他でもない、"自分が引き寄せられるもの"。それぞれの漢字の由来を調べれば、このような意味が込められていることがわかります。

 

自由を制限するものの存在

自由について考える上では、もう1つ考慮すべき点があります。それは、自由には、それを制限したり束縛したりするものが存在するということです。

 

自由の意味調べると、「制限のない」「束縛を受けない」といった表現がたくさん出てきます。つまり、ある人が思い描く自由までの道のりには、何らかの束縛が存在していて、それを乗り越えたり取り除いたりしてやらないといけないということです。

 

先ほどのアラジンの例で言えば、「お金がないこと」が制限の1つです。ジャスミンにとっては、「法や王家のしきたり」が自由を制限しています。

 

私の例で言えば、自由とは「将来への不安が数ない生活」です。とにかく、安定した生活を手に入れることが重要だと叩き込まれて育ってきました。ところが、右肩上がりの経済成長を前提とした時代が終わり、「安定」の考え方が変わってきています。この件に関しては、先日印象に残ったツイートがあったので紹介しておきます。

 

 

以前であれば、大企業に勤めたり公務員になったりすることが、安定の物差しでした。言い換えると、安定は組織に保証してもらうものでした。ところが、組織の右肩上がりの成長も止まってしまった今では、安定の物差しは組織ではなく「個人の能力」へとシフトしてきています。

 

そのため、私のような「将来に対する不安が少ない」自由を求めている人にとっては、お金を稼ぐことだけでなく、自分の能力を高めることが不可欠になってきています。つまり、私の自由を制限しているものは、「能力」や「実績」なのです。

 

あなたの自由を縛るものは何ですか

ここまでの例でお伝えしたいことは、自由に近づくためには、自分を制限するものが何かを、正しく把握して取り除いてあげる必要があるということです。

 

私の例で言うと、最近2度目の転職をして良い組織に少しずつステップアップしているはずなのに、不安は全く解消されません。まだまだ安定しているとは決して言えない状況です。正直なところ、私の自由を制限するものに、正しく向き合えていませんでした

 

そして、自由について考えてみて、結局仕事でもプライベートでもたくさん挑戦して、能力を高めて結果を出していくしかないという結論に至りました。「能力や実績の不足」という制限を取り除いてあげるのが私にとっての課題です。

 

長くなりましたが、ここまで見てきたように、人にはそれぞれ固有の自由があります。そして、その自由を手に入れるためには、自由を制限しているものがなんであるのかを正しく把握することが不可欠です。だから、最後に問いかけたいと思います。

 

  • あなたにとって「自由」とはどのような状態ですか?
  • あなたが自由を手に入れるために取り除く必要のある「制限」は何ですか?

 

ぜひ、自分の理想の状態(=自由)と、そこに至るまでの障害(=制限・束縛)を正しく把握して、あなただけのアラビアンナイトをつくり上げていきましょう♪

 

最後に…

ミュージカル「アラジン」、やはり最高でした。月並みかもしれませんが、3次元で見る"Magic Carpet Ride"は心の底からゾクゾクします。挿入歌「A Whole New World」は、人類の宝です。ご興味ある方はぜひご覧になってみてください。

コンセプトの作り方

【今日のテーマ】

コンセプトの意味とその目的

コンセプトの作り方

 

ブログをやっている方や、事業を営んでいる方は、一度はどのような「コンセプト」でやっていこうか悩んだことがあるのではないでしょうか。(私は常に悩んでいます。)

 

今回は、コンセプトとは何か、コンセプトを作る目的、コンセプトのつくり方などについて考えていきたいと思います

 

【 目次 】

 

 

コンセプトを作る目的

コンセプトについて検索してみると、意味・作り方・目的といったワードの他に、「事業コンセプト」、「商品コンセプト」、「ブログ コンセプト」などがヒットします。

 

ブログや商品、事業などに共通して言えることは、見る人や買う人など、訴求すべき相手がいるということです。ということは、コンセプトを作る目的というのは、「どうしたらより魅力的に他者に訴えることができるか」という問いに自分なりの回答を出すということではないでしょうか。

 

事業であれば「何を提供しているのか」、商品であれば「どのような価値を提供するのか」、ブログであれば「どのような情報を届けるのか」。コンセプトを明確にすることで、相手はあなたから何を受け取ることができるのかがわかるのです。

 

コンセプトとは何か

以上をふまえると、コンセプトとは「相手に訴えるための自分の魅せ方」であると言えます。より踏み込んで考えると、コンセプト・メイキングとは「自分の行動の先にいる相手に提供できる価値を言葉にすること」と言い換えてもいいかもしれません。

 

扱う商品やブログの内容、自分の特徴などは様々な側面を持っています。それらは、どのようにしたら相手により魅力的に映るのでしょうか。

 

次の章では、コンセプトの具体的な作り方を、「コンセプトテーマの違い」という切り口から見ていきたいと思います。

 

コンセプト VS テーマ

コンセプトには、よくテーマとどう違うのかという問いがついてきます。

 

テーマは日本語にすると主題です。これは、定義するより具体例を出した方がわかりやすいと思います。たとえば、「英語」、「音楽」、「ブログ」などです。これから取り扱っていく大まかな題材=What?ととらえていただくといいと思います。

 

一方で、コンセプトテーマの切り取り方まで踏み込んで考えたものです。インターネット上では、しばしば「テーマ + 切り口」という風に表現されています。これは、相手に訴求するためのHow?を考えると言い換えてもいいでしょう。

 

たとえば、先ほどの「英語」というテーマコンセプトまで落とし込んでみましょう。今回は、ブログのテーマという前提で考えてみたいと思います。

 

  1. 働きながらTOEIC900点をとるための英語勉強法
  2. 現場実況!フィリピンの英語
  3. 英語で異性を口説く方法

 

上の3つの例は、同じ「英語」をテーマに扱っていても、全然印象が違います。1であれば「社会人が働きながら英語を学ぶ方法」を、2であれば「フィリピンで使える英語」を、3であれば「英語圏の恋人を作る方法」を、それぞれ学ぶことができそうです。あなたならどれを学びたいですか?

 

このように、同じテーマを扱っていても、切り口を変えることで相手への伝わり方が全然違います。なので、コンセプトメイキングで悩んでいる方は、自分が扱いたいテーマをどのような角度から見れば相手がおもしろいと思ってくれるのかを考えてみると、自分なりの答えに近づくことができるかもしれません。

 

そもそもテーマを何に設定しようか迷っている方は、迷っている複数のテーマについて、それぞれ自分ならどのような切り取り方で相手に訴えることができるのかを考えてみると、どのテーマで勝負できそうか見えてくるのではないでしょうか。

 

テーマの競合を意識する

最後に、コンセプトを考える上で念頭に置いておきたいのが「競合」の存在です。そもそも、あるテーマを扱っている人が自分だけであったら、そのテーマコンセプトにまで落としこまなくても、相手に訴えることができるからです。

 

たとえば、先ほどの「英語で異性を口説く方法」という切り口にたどりついた場合で考えてみましょう。検索してみると、同じような切り口で書いている人(=競合)が見つかりました。このような場合には、どうしたらいいでしょうか。例として、以下のような解決策が考えられます。

 

  1. 内容の深さで勝負する
  2. 切り口をずらす
  3. さらに切り口を追加する

 

相手の情報より、自分の情報の方が質や量などの点で勝っていると判断できる場合であれば、1の「内容の深さで勝負する」選択肢を選べます。たとえば、競合はまだ英語で口説いた人数が推定10人ほどですが、自分は100人切りを達成している場合であれば、より突っ込んだテクニックを発信することができる可能性が高いです。

 

戦いがドロドロのレッドオーシャンになりそうな場合には、2の「切り口をずらす」選択肢を検討する必要があるかもしれません。たとえば、英語での口説き方の記事が思ったよりたくさんあった場合には、「英語でワンナイトラブを決めるための必殺フレーズ」のように、さらに踏み込んだ切り口にしてもいいかもしれません。

 

また、自分と競合のコンセプトに別の切り口の違いが見出せるのであれば、3の「さらに切り口を追加する」ことが考えられます。たとえば、競合は英語で熟女を中心に口説いていることがわかった場合には、「オタクを口説くための英語術」のように英語×口説く×オタク(ターゲット)のように、複数の切り口をかけ合わせるのも効果的です。

 

まとめ

以上をまとめると、コンセプトとは相手にの心に訴えるための自分の魅せ方であり、コンセプトメイキングの目的は、訴求する相手への魅せ方に自分なりの回答を出すことです。そして、コンセプトを作る方法は、扱うテーマの切り取り方を考えることです。この時に、競合と比較して自分はどのように相手に訴えるのかを意識することがポイントです。

 

私もブログを書いていますが、コンセプトどころかどのテーマで行くのかすらまだまだしぼり切れておらず、フラフラしています。まだまだ読んでくれる人も少ないので、いろいろなテーマで切り口を変えながら、自分の勝負どころを模索しています。

 

テーマコンセプトにまで昇華させるための切り口を見つけるのは簡単なことではありませんが、アウトプットを繰り返して得られるフィードバックを見ながら、自分ならではのコンセプトを見つけていきましょう

「カンタータ」とは

【今日のテーマ】

音楽用語「カンタータ」とは何か

 

前回はソナタの意味についてでした。そして、今回はソナタとセットで覚えたいカンタータという言葉の意味を、できるだけわかりやすく解説していきます。

【 目次 】

 

ソナタカンタータ

カンタータを理解する上では、ソナタの意味もセットで確認する必要があります。カンタータソナタは、対を成すものだからです。以下の英文サイトの説明がわかりやすいので引用します。

 

The main difference between Sonata and Cantata is that the Sonata is a composition for one or more solo instruments and Cantata is a vocal composition with an instrumental accompaniment.

quoted from https://www.askdifference.com/sonata-vs-cantata/

 

訳すと、「ソナタカンタータの主要な違いは、ソナタは1つまたは複数の独奏楽器のための楽曲であるのに対して、カンタータは器楽の伴奏を伴う声楽のための楽曲であるということである。」という意味です。

 

つまり、ソナタが器楽のための楽曲であるのに対して、カンタータは声楽向け楽曲であるということが最も大きな特徴なのです。つまり、作曲者が「カンタータ」と名づけている時、この曲は声楽のための楽曲だぞ~という気持ちが込められているんですね。

 

カンタータとは

以上の基本的な考え方を踏まえて、カンタータとはどのようなものか見ていきましょう。

 

カンタータとは、楽曲の形式の1つで、声楽のための楽曲です。独唱・重唱・合唱のいずれの場合もあり、ほとんどの場合、楽器による伴奏がつきます。そして、通常は複数の楽章で構成されます。

 

ところで、声楽と聴くとオペラを連想しませんか?同じ声楽の分野にあっても、カンタータオペラは異なるものです。次章では、このカンタータとオペラの違いを見ていくことで、カンタータの特徴をより深く理解していきましょう 。

 

カンタータとオペラの違い

カンタータオペラには歴史などいくつかの細かな違いはありますが、最も大きな違いは、「演じる」かどうかです。

 

オペラは、芝居や音楽、歌、時としてダンスなどを組み合わせた演劇作品です。それに対して、カンタータは、器楽伴奏を伴う声楽の楽曲のことを指しています。

 

つまり、オペラは声楽を用いて演じるものであるのに対して、カンタータは演じることは目指すものではなく純粋に声による音楽をつくり上げるものなのです

 

「主よ人の望みの喜びよ」はカンタータだった

バッハの有名な曲の1つに、「主よ人の望みの喜びよ」という楽曲があります。クラシックに詳しくない人でも、カフェなどでピアノの演奏が流れているのを聞いたことがあるはずです。以下の動画で確認してみてください。


J S Bach Jesus bleibet meine Freude BWV 147 Ton Koopman 480p

 

ご覧になった方は驚かれたかもしれませんが、ピアノやオルガンによる演奏ではなく、合唱がメインになっています。そうなんです、もともと「主よ人の望みの喜びよ」はカンタータ=声楽のための楽曲だったのです。

 

バッハは、マリア(キリスト教の重要人物)のエリザベト訪問の日を祝して「心と口と行いと生活で」という曲を作曲したと言われています。全10曲から成り、その最後の曲が「主よ人の望みの喜びよ」だったのです。ちなみに「主よ~」の原題は「イエスは変わらざるわが喜び」で、宗教色の非常に強い楽曲であったことがわかります。

 

カンタータの特徴まとめ

まとめると、カンタータとは、以下のような特徴を持つ楽曲を指しています。

  • (器楽ではなく)声楽のための楽曲である
  • 器楽による伴奏がつくことが多い
  • (オペラのように)演じることを目的としない純粋な音楽である

 

ソナタオペラほど使用頻度は高くない言葉ですが、その違いを知っておくと、音楽を学んだり鑑賞したりする上で、役に立つことでしょう♪

【中国語】「主語は[名詞]だ。」彼女は錬金術師です。

【今回のテーマ】

「主語は[名詞]だ。」を中国語で表す方法

 
前回は、中国語で「主語は[形容詞]だ」と表したい時に、動詞が不要であることを書きました。
 
今回は、形容詞の部分が名詞になった場合には、どのように表すのかについてまとめていきたいと思います。
 
【 目次 】

名詞には動詞「是」を用いる

今回のお題は「彼女は錬金術師だ。」でいきましょう。
中国語で表すと、以下のようになります。
 
   她     炼金术师。
彼女(は)  である   錬金術
 
ここで、前回の「そなたは美しい。」と比較してみましょう。

 

  你    (很)    漂亮。

あなた(は) とても   きれい

 
この2つの文には大きな違いがあります。それは、動詞の有無です。
 
上の文のは、「~である」という意味の動詞です。英語でいうところのbe動詞です。
 
このなんですが、「私は[形容詞](美しい・頭がいい・イケメンだ・臭い、など名詞の特徴を説明する)です。」という文章には必要ありません。一方で、「私は[名詞](犬・家・ソクラテス錬金術師、など人や物の名称)です。」という文章には必要です。
 

英語との違いに注意

ここで、英語で同様の文章を考えてみましょう。

 

●主語は [形容詞] である。

  You    are  beautiful.

あなたは  である    美しい 

 

●主語は [名詞] である。

 She   is  an archemist.

彼女は  である  錬金術

 

どちらの文にも「~である」にあたるbe動詞が用いられています。

 

つまり、英語では名詞と形容詞の両方にbe動詞が必要になるのに対して、中国語では名詞にはが用いられるが形容詞には必要ない、という点が大きな違いです。

 

中国語と英語の「~である」には違いがあるということを認識して、の有無を品詞で正しく判断できるようにしていきましょう♪

「ソナタ」とは

【今日のテーマ】

音楽用語「ソナタ」とは何か

 

ピアノソナタ 月光」や「2台のピアノのためのソナタ」など、ソナタという言葉が音楽にはよく登場します。本記事ではソナタとは何なのかを、できるだけわかりやすく解説していきます。

 

【 目次 】

 

ソナタカンタータ

ソナタを理解する上では、カンタータを理解することが欠かせません。ソナタカンタータは、対を成すものだからです。以下の英文サイトの説明がわかりやすいので引用します。

 

The main difference between Sonata and Cantata is that the Sonata is a composition for one or more solo instruments and Cantata is a vocal composition with an instrumental accompaniment.

quoted from https://www.askdifference.com/sonata-vs-cantata/

 

訳すと、「ソナタカンタータの主要な違いは、ソナタは1つまたは複数の独奏楽器のための楽曲であるのに対して、カンタータは器楽の伴奏を伴う声楽のための楽曲であるということである。」という意味です。

 

つまり、カンタータが声楽向け楽曲であるのに対して、ソナタは器楽のための楽曲であるということが最も大きな特徴なのです。つまり、作曲者が「ソナタ」と名づけている時、この曲は器楽のための楽曲だぞ~という気持ちが込められているんですね。

 

 ソナタとは

以上の基本的な考え方を踏まえて、ソナタとはどのようなものか見ていきましょう。

 

ソナタとは、楽曲の形式の1つです。一般的には、独奏もしくは小規模な器楽アンサンブルのための楽曲です。

 

ソナタという言葉には歴史があり、時代によってその内容は変化していきました。元々の意味より規模の大きい、弦楽四重奏やオーケストラなどにもソナタという言葉が用いられることもあります。

 

そのため、楽器の種類や編成の規模は一様ではありませんが、一般的には以下のような特徴を持った楽曲を「ソナタ」と呼びます。

  • 器楽のための楽曲である
  • 第1楽章にソナタ形式が用いられる
  • 調やテンポなどが異なる2~4つの楽章または楽章で構成される

※「ソナタ形式」の詳しい内容はコチラ

→(準備中)

 

 

 具体例でみるソナタ

たとえば、のだめカンタービレで有名になった「2台のピアノのためのソナタ」も、ピアノのみで演奏され、第1楽章はソナタ形式であり、3つの楽章から成っています。

 

以下に動画を貼っていますので、ぜひ上のポイントを念頭に置きながらご覧になってみてくさい。

 

www.youtube.com

 

まとめると、ソナタとは、(声楽ではなく)器楽のための、第1楽章がソナタ形式である2~4つの楽章から成る楽曲のことです。

 

なので、ソナタを聞いたり弾いたりするときは、楽器を用いた演奏であること、複数の楽章があること、そして、第1楽章にソナタ形式が用いられていることを踏まえると、より理解が深まることでしょう。

 

ソナタを聞く際には、楽器が織りなす複数の楽章の味わいの違いを是非楽しんでみてください♪

「自分らしさ」の見つけ方 ~具体例を交えながら~

【今回の問い】

「自分らしさ」はどうやったら見つかりますか??

 

このページでは、具体例を見ながら「個性」や「自分らしさ」の見つけ方について考えていきたいと思います。

 

【 目次 】

 

「自分らしさ」がわからないと悩んでいませんか?

あなたは、何かに新しく打ち込んだりしながら、「自分らしさ」が何かわからず悩んでいませんか??そして、個性の強い他人と比較して、自分の平凡さに嫌気がさしたりしませんか??

そんなあなたも、過去を振り返ってみれば、自分らしさや個性を持っていた可能性が高いです。きっとそこに、「自分らしさ」を見つけるヒントがあります。

私も、まだまだブログを書き始めて日が浅いので、自分が勝負すべき分野や自分のスタイルというものを確立できていません。しかしながら、学生時代や以前の仕事を振り返ってみると、「自分らしさ」というものを明確に持っていました。

 

本記事では、「分らしさ」の具体的な例や、それがどのようにして形成されるのかを考察していきたいと思います。


具体例で見る「自分らしさ」

ここで、学生時代と前職の時の私の「自分らしさ」を、具体例として見ていきたいと思います。

 

「相手の裏をかく」バドミントン

私は学生時代、バドミントンに情熱を注いでいました。中学校入学と同時にバドミントンを始め、当初はただがむしゃらに練習やトレーニングに打ち込んでいました。

 

そんな私が、バドミントンでの「自分らしさ」を自覚するようになったのは、高校に上がるか上がらないかくらいの時だったと思います。

 

その自分らしさとは、「相手の裏をかく」プレーでした。どんな打点で捉えようとも、何かにつけてフェイントをかけようとします。当時使う人があまりいなかったボディーサーブやタイミングをずらしたサーブなども駆使しながら、ずる賢く得点を取りにいくタイプでした。


「気軽に聞ける」英語講師

前職では、大学受験生に英語を教えていました。高校時代に英語が唯一得意であったため、それを活かしたいと思って英語を学んだりしていたら、たどり着いていたポジションです。

 

講師になってからも、毎日がいっぱいいっぱいでした。他の予備校講師たちの方が、ずば抜けて高い英語力を持っていました。英語への理解や情熱では、全く勝てる気がしませんでした。

 

それでも、生徒たちの役に立ちたいと授業の予習や教材準備、質問対応などには全力でのぞんでいました。すると、英語力は劣る私にも、たくさんの学生が質問しに来たり、添削を持ってくるようになりました。


当時の私の英語講師としての「自分らしさ」ーそれは、「気軽に聞ける」ことでした。「今さらこんなこと聞けない」「もっと基礎から詳しい説明が欲しい」「細かく添削して欲しい」そんな生徒たちのニーズに応えるのが私の存在意義でした。


「自分らしさ」とは、やり続けていたら自然とにじみ出てくるもの

ここまで事例で自分らしさについて見てきましたが、重要なのはそれらが「いつの間にか自然とにじみ出ていた」ということです。

 

バドミントンでは、フェイントの達人になろうと思って練習していたわけではありません。スタミナや強いショットなどを強化することに関心がなく、ただフェイントやタイミングずらしを考え出すことに楽しさを見出すようになっていただけです。

 

英語講師時代も、最初から気軽さを追及していたわけではありません。どんなに理解度が低い生徒でもわかるように行間を埋めて考えることにこだわり続けたからこそ、自然と聞きに来てくれる生徒が増えただけです。

 

ある分野における自分らしさとは、始めた時からいきなり発揮できるような類のものでは(きっと)ありません。継続して何かに打ち込む中で、無意識に自分なりのこだわりを持っている部分が、いつの間にか自分らしさになっているのだと私は思うのです。

 

何事においても、質は最初からついてくるものではありません。量をこなす中で自分がこだわりを持った部分が「自分らしさ」となり、質を生み出すのです。

 

なので、もしあなたが「自分らしさ」がわからず苦しんでいるのであれば、まずはとことん継続してアウトプットの量を追及していってはいかがでしょうか。そこで、自分の中で変わらずにこだわりを持ち続けられる部分こそが、やがてあなたらしさとなるでしょう。

私も、生みの苦しみはもちろんありますが、ブログや音楽のアウトプットを継続していきたいと思います♪

【中国語】「主語は[形容詞]だ。」そなたは美しい。

ごきげんよう。仕事で中国語も使う機会があるYAMAHAです。

 

【 目次 】

 

主語を形容詞で説明する方法

今日は、「きれいですね」など、主語は~だと表現する方法についてまとめたいと思います。言い換えると、主語を形容詞で修飾する方法です。

 

英語は名詞→動詞→形容詞

さっそく例文で見てみましょう。

考える文章は、ジブリの名作「もののけ姫」のセリフより、「そなたは美しい。」にしましょう。

※まじめに書くと「あなたは美しいです。」くらいで捉えてください。

 

中国語で考える前に、英語で作文するとどうなるでしょう。ちょっと考えてみてください。正解は…(1つではないかもしれませんが。)

 

  You    are  beautiful.

あなたは である  美しい 

 

です!!ここで、この文をちょっと分解して考えたいのですが、

You…名詞(ものや人の名称を表す)

are…動詞(動作や状態を表す)

beautiful…(名詞の特徴を説明する)

という構造になっています。いわゆるSVCですね。英語では、主語を形容詞で説明する際には、beなどの状態動詞(~である、~のままである など)を間にはさみます

 

中国語は、動詞が必要ない

続いて、中国語で考えてみましょう。中国語を学習したことがある方はちょっと考えてみてください。こんな感じの文章になるはずです。

 

 你   (很)    漂亮。

あなたは とても きれい

 

これも、ちょっと分解して考えてみましょう。

你…名詞(ものや人の名称を表す)

很…副詞(名詞以外の状態を説明する)

漂亮…(名詞の特徴を説明する)

 

英語と比較して考えてほしいのですが、中国語では「主語は~である」と形容詞で説明する時には、動詞が必要ありません

 

その代わりに、很や真、非常などの程度を表す副詞を伴うことが多いです。「你是漂亮。」のように動詞を使ってしまわないよう、注意しましょう。

 

*.*.*.*.*.*.*.*.*.

 

いかがでしたでしょうか。今回は中国語の基礎中の基礎の部分についてでした。

 

仕事で中国語を活かす機会があるので、これを機に自分の学習も兼ねて中国語についても発信していきたいと思います。ご意見や修正点等ございましたら、お気軽にご連絡ください。

「2台のピアノのためのソナタ」に関するアレコレ

ごきげんよう。久しぶりにコンサートを鑑賞して充電できたYAMAHAです。

 

 

みなさんは、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタをご存知でしょうか。国民的マンガ&アニメのだめカンタービレ」で、のだめと千秋先輩がデュエットしたあの曲です。


HD: Mozart's SONATA for TWO PIANOS - Anderson & Roe

 

今日はコンサートで2台ピアノや連弾の演奏を堪能してきました。その中で、初めて生で聞いた「2台のピアノのためのソナタ」にまつわる裏話について、ご紹介したいと思います。

 

【 目次 】

 

 

弟子と演奏するために作曲された

モーツァルトは作曲家として活動するだけでなく、ピアノを教える先生でもありました。ピアノを教えていた弟子たちの中でも、高い実力を持っていたとされるのが、ヨーゼファ・アウエルンハンマーです。

 

アウエルンハンマーは、資産家の娘です。アウエルンハンマーは、モーツァルトを師として慕っていただけではなく、モーツァルトに激しく恋していました

 

モーツァルトは、その気持ちを受け入れることはありませんでした。しかしながら、アウエルンハンマーの実力は買っていたため、彼女と演奏するための難易度の高い曲を作曲したのです。

 

連弾ではなかった理由

モーツァルトが活躍していた時代は、まだ2台ピアノの曲はメジャーではありませんでした。2人で弾くときは、連弾で演奏されることが多かったようです。

 

ところが、 モーツァルトは、アウエルンハンマーとのデュエットで2台のピアノ曲を完成させるに至りました。なぜ連弾にしなかったのでしょうか?? みなさんなら、どんな動機があれば連弾にして、どんな動機があれば2台のピアノにしますか??

 

その秘密は、アウエルンハンマーの"容姿"にありました。モーツァルトにとって、アウエルンハンマーは醜くてたまらなかったのです。モーツァルトが残した手紙でも、彼はアウエルンハンマーの容姿をひどくけなしています。

 

そう、モーツァルトはアウエルンハンマーと並んで演奏したくなかったのですね。だから並んで1台のピアノを弾く連弾ではなく、2台のピアノのための曲を作曲するに至ったのです。

 

考えてみれば当然かもしれません。全くタイプじゃない、むしろ醜いとさえ思う自分に好意を寄せている異性なんて、連弾したいとは思わないでしょう。逆に、めちゃめちゃタイプの好意を寄せる女性であったら、連弾をして少しでも近くで一緒に音を奏でたいと思うかもしれません。

 

そんなわけで、連弾が主流であった時代でありながらも、今でも弾き継がれる名曲「2台のピアノのためのソナタ」が誕生したのでありました。

 

曲の構成や難易度

 曲の構成は、以下のようになっています。

 

モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ

英語名 Sonata for 2 Pianos in D major, K.448

 

●第1楽章 Allegro con spirito

 ニ長調 4分の4拍子 ソナタ形式

●第2楽章 Andante

 ト長調 4分の3拍子 ソナタ形式

●第3楽章 Molto allegro

 ニ長調 4分の2拍子 ロンド形式

 

軽快なスピードと歯切れの良いメロディの第1楽章の後には、いかにもモーツァルトっぽいさわやか&晴れやかで、歩くようなテンポの第2楽章があり、最後にアップテンポで強めの第3楽章で締めくくられます。

 

気になる曲の難易度ですが、「全音ピアノピース」では、AからFまであるうちの「D」とされています。(A→Fと難しくなっていきます。)

 

同じモーツァルトのキラキラ星変奏曲が「D」とされています。集中力のいる大変難しい曲ですよね。同じくモーツァルトトルコ行進曲でも「B」に位置づけられているので、そのむずかしさがわかるでしょう。

 

また、「2台のピアノのためのソナタ」は、アップテンポな曲を2人で息を合わせて弾くという、いわゆるアンサンブル的要素があります。そのため、ただ単純に弾くことのむずかしさだけでなく、他のピアニストの演奏と音を調和させて弾くことのむずかしさを考慮する必要があります。非常に難易度の高い曲であるということができるでしょう。

「複業」「パラレルキャリア」という生き方

ごきげんよう。いろんなことに熱中しすぎてすぐ燃え尽き症候群になってしまうのを改めたいYAMAHAです。

 
働き方の変化に関して盛んに情報が発信されていますね。最近は、「副業」という言葉だけでなく「複業」「パラレルキャリア」といった言葉も良く見かけるようになりました。特に今回は、「複業」・「パラレルキャリア」について、「副業」との違いに触れながら考察していきたいと思います。
 

☆「複業」は「副業」と何が違うのか

以前と比べて、「副業」という言葉だけでなく、「複業」や「パラレルキャリア」という言葉をよく見かけるようになってきました。この「複業」という言葉は、「副業」と何が違うのでしょうか。例をあげながら見て行きたいと思います。
※私の立場では、「複業」と「パラレルキャリア」は同じ意味です。
 
副業と複業の一番の違いは、「目的」です。
 
副業の目的は「本業以外の収入を増やすこと」です。単刀直入に言ってしまえば「お金」です。自分の労働時間を切り売りすることで、本業の儲け以上のお金を得ようというのが副業の考え方です。
 
一方で、複業の目的は「本業以外のところで、お金だけでなくスキルや理想のワークスタイルなどを手に入れることです。複業と副業の最も大きな違いは、その目的に「お金以外のこと」があるかどうかです。複業は「生き方」を手に入れるための挑戦と言い換えてもいいでしょう。
 
パラレルキャリア」という言葉を見かける機会が増えました。これは、「複業」と同じところを意味しています。英語の"parallel"は、「並行の・並列の」といった意味を持っています。すなわち、パラレルキャリアとは、本業と並行で行う、自分のアイデンティティそのものなのです。副業はお金が目的のサブ的なものなので、自分のアイデンティティを得ることが目的ではありません。
 

☆例で見る「副業」と「複業」の違い

副業と複業の違いについて見てきましたが、ここからはそれぞれの例を見て行くことで、理解を深めていきたいと思います。
 

例1)事務職員Aさんの場合

Aさんは、日中は事務職の仕事に従事しています。基本的に定時で残業代はなく、手取りで生活はカツカツです。そんなAさんは、「もっと収入を増やして貯金を増やしたい」と思っていました。
 
いつも定時上がりで時間もあるので、Aさんは夜に居酒屋でアルバイトを始めました。将来は飲食店を開きたいというわけでもなく、飲食業に特別な思い入れがあるわけではありません。
 
このようなケースの場合、Aさんの居酒屋でのアルバイトは「副業」です。そこにお金以外に手に入れたいものはなく、あくまでもアルバイトは生活をより豊かにするたの手段なのです。
 

例2)フラワーショップ店員Bさんの場合

Bさんは、日中はフラワーショップの店員として、花選びの相談にのったり品出しやレジ応対などに従事いています。フラワーショップを選んだ理由は、ズバリ「花」が大好きだったからです。
 
ところが、Bさんには最近「花」以外に気になるものがあります。それは、「イラスト」です。
 
Bさんは子どもの頃から絵を描くのが好きで、昔からよく花や動物の絵を描いていました。社会人になってからあまり絵を描く機会もありませんでしたが、販促用にお花の絵を描いたポップをつくったところ、お客さんやオーナーから非常に好評でした。そして何より、久しぶりに絵を描くのが、心の底から楽しかったのです。
 
それからBさんは、インターネット上で自分のスキルを売るサイトに登録し、お花の絵をサンプルに手書きイラストの販売を始めました。まだまだ収入は全然少ないですが、将来は「花」と「イラスト」で大事な日を祝う「フラワーイラストレーター」になることが目標です。
 
このような場合、Bさんのネットでのイラスト販売は、「複業」であると言えます。なぜなら、お金を手に入れること以外に、自分のスキルを磨くことや将来のなりたい自分に近づくことが目的としてあるからです。
 

☆あなたの理想の働き方は?

いかがでしたでしょうか。本業以外の仕事を考えていた方は、「副業」と「複業」、どちらが目的として近かったでしょうか。
 
どちらのスタイルが正解ということはありませんが、人々のお金やものを手に入れる以上の高次の欲求が高まってきており、また、世界の変化のスピードが高まり組織の未来にも不確実性が高まっている現代においては、「複業」という考え方がこれまで以上に存在感を高めていくことは間違いないでしょう。
 
最後に、「スパイラルキャリア」という考え方をご紹介して締めくくりとしたいと思います。以下は、三原菜央さん著「自分らしく働くパラレルキャリアのつくり方」より引用です。
 
 私は『先生の学校』で毎月イベントを開催していますが、始めた当初は集客がいちばんの悩みでした。しかしあくまで個人が運営する団体ですし、どれだけ失敗しても問題はありません。そこでありとあらゆる集客の施策を実験的に行うことによって、集客の知見をためていきました。
 その結果、2年経った今では、ほぼ集客に困ることはなくなりました。これらの副業から得た集客の知見を、本業であるプロモーション、PRの業務に役立てることができるので、相乗効果を発揮しながら、それぞれの仕事のパフォーマンスを最大化できるようになりました。
 そして自分の持っている得意のすべてを活かすことができるようになったのです。
 そんな働き方ができるのが、「パラレルキャリア」なのです。本業との相乗効果が発揮できるようになると、平行線を意味する「パラレルキャリア」を超えて、キャリアの線と線が絡み合う「スパイラルキャリア」へと進化させることができます。
――三原菜央「自分らしく働くパラレルキャリアのつくり方」(秀和システム)p.45~p.46より抜粋。

 

つまり、スパイラルキャリアとは、複数の仕事が互いに相乗効果でパフォーマンスを高め合うキャリアのことを指しています。複数の仕事に並行して取り組んでいるだけにとどまらず、複数の仕事が互いのパフォーマンスを高め合うことができるようになることこそ、理想の「複業」の姿ではないでしょうか。
 
これから「複業」に取り組む皆さんは、ぜひ「パラレルキャリア」の先にある「スパイラルキャリア」を目指していきましょう!!
 
「パラレルキャリア」や「複業」に関してもっと詳しく知りたい方は、以下の本がとても参考になります。ぜひ手に取ってみてください。
 

「様々な可能性に挑戦する」という生き方〜マルチ・ポテンシャライト〜

ごきげんよう。翻訳業に挑戦するチャンスをモノにできそうでワクワクしているYAMAHAです。

 

みなさんは、移り気で「自分は何かで一流になんてなれないんじゃないか」と悩んだことはありませんか??

 

新しい分野に飛び込んでみて、がむしゃらに学んで、ある程度のレベルにまで達する。そして、何ヶ月、もしくは何年か経ってしまったら、急に情熱を失ってしまい、新たなことに挑戦したくなってしまう。一生同じことをやり続けるなんて耐えられない。だけど、違う分野に手を出し続けていたら、自分はひとつのことを続けている人たちのように、自分は〇〇だ!と言えるようなアイデンティティが持てず、苦しみ続けるんじゃないか。こんな風に思ったことはありませんか。思い当たる方は、もしかしたら「マルチ・ポテンシャライト」かもしれません。

 

今日は、エミリー・ワプニック著「マルチ・ポテンシャライト」より、次々と新しい分野に打ち込みながら様々なスキルを高めていく生き方をご紹介したいと思います。

 

私もキャリアをひとつに絞れず悩んでいた

何を隠そう、私も自分のやりたいことをひとつに絞ることができず、様々な分野を転々としてきました。

 

大学では英語と国際関係学を学んでいたのに、大学院では急に経営学を学び始めたのです。社会人になってからも、英語を貪るように学んで英語講師のポジションをつかんだかと思えば、全くお金にならないダンス・ダンス・レボリューションに人生を捧げたりもしました。そしてまた、エンジニアや海外営業など様々なご縁の中で迷いながら、大学でのキャリアを歩み始めました。

 

こんな風にふらふらとあっちに行ったりこっちに来たりしているので、「あなたは何をしている人ですか?」という質問がすごく苦手でした。あんなこともしていればこんなこともしていて、何かひとつ「〇〇です」と言えないし、言いたいとも思わない。そんなふわふわした存在でした。

 

一方で、不安もありました。今の社会では、「経営コンサルタント」「Webデザイナー」のように、メインの仕事でアイデンティティが語られることが多いです。だから、自分はこんなにふらふらしていては、何者にもなれないんじゃないかと、強い不安にずっと襲われたままでした。

 

しかし最近、はあちゅうさんがTwitterで「マルチ・ポテンシャライト」という本を紹介しているのをタイミングよく目にしました。即買いして読んでみて、「自分の生き方はこれだ」と心の底から納得でき、それまでのひとつに定まらない自分の生き方を肯定的に捉えることができるようになりました。いろいろ並行しながらやりたいことにどんどん挑戦していけばいいじゃん!って今は思っています。

 

今回のこの記事を書いたのは、同じような気持ちを持つ人が、私と同じように、少しでも自分の人生を肯定的に捉えられるようになったらいいなという思いがあったからです。

 

「マルチ・ポテンシャライト」という生き方

「マルチ・ポテンシャライト」は、英語で表記すると"multipotentialite"です。multiは「様々な、たくさんの」といった意味で、potentialは「潜在能力、可能性」、iteは「〜の人、〜に属する人」といった意味を持ちます。つまり、マルチ・ポテンシャライトとは、「様々な分野の潜在能力をもつ人」「多くの可能性を秘めた人」のような意味で解釈するといいでしょう。

 

エミリー・ワプニックは、著書「マルチ・ポテンシャライト」の中で、マルチポテンシャライトの特徴について以下のように述べています。

 

私は23歳で、自分のあるパターンにゆっくりと気づき始めていたーー新しい分野にダッとと飛び込んで、どっぷりとはまり込み、ありとあらゆる情報をむさぼるように吸収し、夢中でいくつかのプロジェクトを完遂する。ところが何ヶ月(あるいは何年)かたつと、不思議と興味が薄れだし、また別のワクワクする飛び移る。そして、そこでまた同じパターンを繰り返す……。スキルが上達し、かなりのレベルに達すると、決まって退屈になるのだ。もちろんそれは、みんなが私を見て、こう言い出すタイミングと一致している。「わぁ、エミリー、君はすごいよ!天職が見つかったんじゃない?」。後ろめたさと恥ずかしさがどっとこみあげる。

ーーーーー中略ーーーーー

「私に天職なんてこと見つかるの?」「そもそも私にぴったりのものなんて、ある?」「今までにやってみたことが、どれもこれも天職じゃないなら、次にやることがそれなの?」「何年も一つの仕事で満足できるものだろうか?それとも、どんな仕事もいずれは輝きを失ってしまうの?」。そして、何より痛烈な問いがこれだった。「いろんな分野を飛びまわっていないと満足できないなら、私は大成できるのだろうか?」。自分は根本的に、何かに打ち込む、最後までやり通す、といったことができない人間なのではないか、と私は悩んでいた。自分はどこかおかしいに違いない、そう思っていた。

――エミリー・ワプニック「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」(PHP研究所)p.23~p.24より抜粋。

 

この文章を見てみると、「いろんな分野」が「一つの仕事」と対比されていることがわかります。そうなんです、マルチ・ポテンシャライトは、ひとつの分野だけに集中して取り組むのではなく、興味の赴くままに様々な新しいことに挑戦するのです。

 

あるひとつのことに集中すれば、少なくとも一般的には、高い「専門性」を身につなけることが可能です。ところが、どんどん新しい分野に移り変わっていると、中途半端な能力しか身につかず、一見すると専門性を持った人々と比べて劣って見えます。しかしながら、エミリー氏は、スペシャリストにはい、マルチ・ポテンシャライトだけが持つパワーを明らかにしています。

 

マルチ・ポテンシャライトの優位性とは?

では、マルチ・ポテンシャライトは具体的にどのような能力に長けているのでしょうか。エミリー氏は、マルチ・ポテンシャライトの持つ力を、「イデアを統合できること」、「学習速度が速いこと」、「適応能力が高いこと」、「大局的な視点を持っていること」、「さまざまな分野をつなぐ通訳になれること」の5つにまとめています。(具体的内容はぜひ本を手にとってみてください。)

 

これらの特徴は、いずれも「次々と新しい分野を学んでいる」、「横断的にさまざまな分野を学んだ経験がある」マルチ・ポテンシャライトであるからこそ、持ち得る能力であると言えます。これらの能力は、ひとつの分野しか探求して来なかった人には獲得し得ないものです。

 

自分はマルチ・ポテンシャライトかもと思った方は、思い当たるところがありませんか?

 

私だってそうです。前の会社でもクラス担任から英語講師、窓口事務、生徒募集、営業同行など、さまざまな役割を行き来していました。そして、ある程度どんな分野に移っても、学習とトライアルアンドエラーで新しい役割に適応できる自信があります。

 

つまり、マルチ・ポテンシャライトにはマルチ・ポテンシャライトなりの良さがあるのです。なので、無理やりひとつの分野に絞ろうとする必要は必ずしもありません。むしろ、様々な分野に関心を持つ自分を受け入れながら、どのような生き方・働き方をすれば自分の幅広い関心をより多く実現できるのかに目を向ける必要があるでしょう。

 

エミリー氏は、マルチ・ポテンシャルな生き方を実現するためのワークスタイルを、4つに分類しています。次節では、この4つの働き方について、簡単に見ていきます。

 

マルチ・ポテンシャルな4つの働き方

エミリー氏は、マルチ・ポテンシャライトのワークモデルを、「グローバル・ハグ・アプローチ」、「スラッシュ・アプローチ」、「アインシュタイン・アプローチ」、「フェニックス・アプローチ」の4つに分類しています。

 

①「グローバル・ハグ・アプローチ」は、1つの職場の中で多くの役割を担うスタイルのことです。兼職や、ジョブローテーション、転勤など様々な方法で実現できます。

②「スラッシュ・アプローチ」は、自分の関心がある分野の仕事をフリーランスやパートタイムなどの形態でいくつも掛け持ちするスタイルのことです。複数のものがスラッシュによって分けられ並列で存在しているようなイメージです。

③「アインシュタイン・アプローチ」は、生活を支える十分な収入を生み出しながら他のやりたいことに打ち込める時間と余力を残せる仕事に従事しながら、余力を自分の好きなことに充てるスタイルのことです。アインシュタインも、特許庁に務めながらその他の時間で科学の探求に勤しんでいたことから名付けられたアプローチです。

④「フェニックス・アプローチ」は、ある分野でひとつのことに数ヶ月~数年打ち込んだ後に、全く別の分野に挑戦することを繰り返すスタイルのことです。不死鳥のようによみがえっては、次の分野にまた死ぬまで(飽きるまで)打ち込みます。

(※詳しくは、「マルチ」・ポテンシャライト」の本をご参照ください。)

 

自分に合ったアプローチと現状を見比べる

私は現在、アインシュタイン・アプローチを実践しています。生活の心配がいらないくらいの収入を得ながら、プライベートの時間でブログやピアノ、翻訳、Webデザインなど幅広い分野に挑戦しています。

 

でも、私が最終的にたどり着きたいと思うのは、スラッシュ・アプローチ、もしくはフェニックス・アプローチです。いずれにしても、好きな分野の2~3つくらいに並行して取り組んでいきたいと思っています。なので、アインシュタイン・アプローチから卒業することが、ひとつの目標であると言えます。

 

みなさんも、ご自身に合ったアプローチがきっとあると思います。もうすでに実践できている方はさらにそのスタイルに磨きをかければいいでしょう。自分の理想のアプローチができていない方は、ひとつずつ行動を変えていくことで、理想のアプローチに少しずつ近づいていくことが大事だと思います。

 

変化の激しい時代ですが、これを機に、自分が最終的にどんなワークスタイルを手に入れたいのか、向き合ってみてはいかがでしょうか。

 

☆後に…マルチ・ポテンシャライトをゴリ押ししたいわけではありません

ここまでマルチ・ポテンシャライトという生き方をかなり肯定的に記述してきましたが、マルチ・ポテンシャライトこそが正しくて、スペシャリストがダメだと言いたいわけではありません。どちらにも優れた点があります

 

スペシャリストだって、自分の活躍のフィールドを広げていこうと思ったら、マネジメントや情報技術、アントレプレナーシップなど幅広い分野についても学び取り入れていく必要があるでしょう。

 

反対に、マルチポテンシャライトだって、幅広い視野から柔軟に物事に取り組みつつも、自分のコアとなる専門性を持っているに越したことはありません。

 

「T字型人材」という言葉があります。これは、特定の分野の高い専門性を持ちながら、幅広い分野の知見を併せ持っている人材のことを指しています。そこから派生して、Π字型人材やH型人材なんていう言葉もあります。要は、「深さ」と「幅広さ」の両方とも大切であるということです。要は、現在のトレンドは専門性と広い視野を併せ持った人材が一般的には必要とされているということです。

 

すでに自分の専門分野を持っているスペシャリストは、先に自分の「深さ」を高めていったと考えることができます。一方で、マルチ・ポテンシャルな生き方をしてきた人は、自分の「幅」を高めてきたと言うことができるでしょう。なので、マルチ・ポテンシャライトのみなさんは、自分の「幅広さ」や「柔軟性」をポジティブに捉え、武器として使用することができるのです。

 

そのまま幅の広さに磨きをかけてよりマルチな存在を目指してもいいでしょう。「これだ!」というものが見つかれば、その分野の「深さ」を追及していってもいいでしょう。

 

いずれにしても、私たちマルチ・ポテンシャライトは、ひとつのことに打ち込まなければならないというプレッシャーに臆することなく、様々なことに打ち込んでいくことを通してこそ自分のアイデンティティーをつくっているのです。、新しい分野のその先の世界を覗くことでこそ自分の次なる方向性が見えてくるということを胸に、様々なことに挑戦し続けていきましょう!!

 

みなさんのマルチ・ポテンシャルがいつか統合されたひとつの大きな力となることを祈っています。「マルチポテンシャライト」の特徴やキャリアを築くヒントなどについて詳しく知りたい方は、以下の本をご参照ください。